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口臭について・・・正しく理解する



日本口臭学会の定義


口臭という言葉は、一般的には人と会話してて不快な臭気を感じる臭気のことですが、ブリタニカ国際大百科事典では「口から発生する悪臭を伴った呼気をいう」と表記されています。
さらに、英語では「bad breath; halitosis」と表記されています。

我々が診断したり治療するときの医学的な根拠になるものです。
現在世界的に見ても口臭に特化した学会は一つしか存在しません。
それが日本口臭学会です。2009年7月に、いろいろな分野で口臭に対する研究会が統合され、名称を「日本口臭学会」と改め、2010年1月には日本学術会議協力学術研究団体の指定を頂きました。
日本口臭学会は、歯科医師のみならず、医師、薬剤師、科学者、メーカーなど口臭を研究したり、開発に携わる研究者で構成され会員数は400名くらいです。
学会では、口臭というのは「本人または第三者不快と感じる呼気の総称である。」と定義されました。
この定義は、画期的な定義でした。
それまでは、大学における研究も、治療も第3者が会話のときに感じる不快な呼気しか対象にしていなかったのです。また、歯科関係者は口の中の臭気しか興味を持たなかったのです。
日本口臭学会の定義で、初めて「本人」という文言が付け加えられたことが、とても重要なことでした。
というのも、口臭は本人が自覚するときがあります。自覚したときに相手に聞いてみると「感じないよ」と言われることもあります。これは相手との距離にも関係するでしょう。また、また自覚していないときに相手から「口がくさいよ!」と言われる時もありがっかりすることもあります。
口臭を自覚しているのに、病院に行っても先生が感じなかったら相手にされないこともあります。「気のせいじゃないか?」て言われてしまうことが多いのです。さっき、違う人に「臭い!」と言われたとしても・・・
このような、自覚しているに距離によっては相手がわからない口臭も、2010年以後、悩んでいれば治療対象になるし研究対象にもなるようになりました。


英語では、一般的ないわゆる日常会話で使用されるのは「bad breath」です。「halitosis」は学術用語になり「口臭」を意味することもあるし「口臭がきつ人、または、いつも不快な病的な口臭を持つ症状、患者」という意味になります。
欧米では、一般口語の「口臭(bad breath)」と学術用語の「口臭、口臭症(halitosis)」は区別されているのですが、日本語では一般用語の口臭も学術用語の口臭も区別されていないため、しばしば臨床現場では混乱があったのです。
患者さんの訴えている口臭の意味について治療する人や研究する人は、それを感じている人は本人だけなのか、他人も感じているのか?第三者が感じたとすればどのくらいの距離だったのか、色々と考察しなければ、ほんとうの口臭の意味を見失うのです。

患者の訴える口臭の正しい意味を傾聴することがとても重要なのです。(by HONDA)
 


口臭の種類(日本口臭学会)


口臭は日本口臭学会では次のような分類されています。
Ⅰ. 口臭(臭気)の分類
1. 生理的口臭
 ☆一般的な生理的口臭 加齢性口臭、起床時口臭、空腹時口臭、緊張時口臭、疲労時口臭 など
 ☆ホルモンの変調などに起因する生理的口臭 妊娠時口臭、月経時口臭、思春期口臭、更年期口臭 など
 ☆嗜好物・飲食物・薬物による生理的口臭 ニンニク、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤)など

2. 病的(器質的・身体的)口臭
☆歯科口腔領域の疾患 歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症舌苔、悪性腫瘍 など
☆耳鼻咽喉領域の疾患 副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍など
☆全身(内科)疾患 糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭)など

このような、生きている限り「自分自身が感じる口臭」ときに「会話のときに相手を不快にする口臭」はあるのです。口臭には感じる主体に応じて、自分が感じるのか?相手も感じるのか?2つあるので・・
たとえ、全くの健康であってもしばしば、気が付かないときに、相手との距離によっては相手を不快にする口臭があることが普通なのです。もちろん自覚することも
ましてや、病気になれば通常会話距離ですら、常に相手を不快にしてしまう病的口臭が起こるのです。病的口臭に限って自分自身で感じることが少ないので厄介です。

でも、よく考えてみてください。あなたは、いつも健康でしょうか?
誰だって、だいたい健康(病院行っていない)で、しばしば、軽くですがいつも病気になっています。
少し今日は喉が痛いな?(軽い咽頭炎)、今日は咳がでる!(軽い気道炎)、今日はおしっこしたら少し痛い気がする(軽い尿道炎)?、今日は水のような鼻汁がよく出る(;_;)(一時的なアレルギー)というふうに、健康と思ったのは幻想で、何回も常時病気にさらされていますが、自己免疫によって病院に行かなくても治っただけなのです。元気なときは勝手に良くなるのです。
もし、体力が低下していたり、寝不足だったり、不規則な生活が続いたりして免疫力が低下したら、病気が勝ってしまって、病院に行ったりマツキヨで薬のんだりして病気の状態になってしまうのです。

すなわち、どんな人も共通して生理的口臭を持ち、しばしば病的口臭も持っている状態なのです。最悪ですね(T_T)

したがって、現実は学会が定義しているように2つに分類されていて、人はどちらかしか持っているのではないということです。
論文読むと、どちらかの口臭の関する研究しかないのです!そんなことないですね・・

学者は、論文を書かないといけないので、どちらかに揃えて研究しますが、現実に患者を診ると、その人の口臭を分けることができなく、常に両方持ち合わせている人が当たり前として対応しなければいけないのです。

したがって、私からすれば、患者さんの口臭がどっちかということはどうでも良くて、ただ病的口臭の場合は原因の病気を特定することも大事ですが・・病院に紹介できないレベルの病気を持っている人がほとんどであるというのが現実です。今日は良くても明日に軽く風邪を引くかもしれないので・・・明日の患者の健康状態がわからないのが現実です。

だからこそ、口臭の研究や治療は、曖昧模糊として複雑なのです。でも目の前の口臭という臭気と向き合い、その向こうにある複雑に絡み合った原因を考察することが面白いとも言えます。

口臭は少しくらいは誰にでもあると思える人はいいけど、あなたはそうであっても、もっと意識レベルの高いキスするところ息さえ無臭でいたい、お洒落でいたい人もたくさんいることを忘れてはいけないですね!(by HONDA)

 


口臭ガスはどこから発生してくるのか?ガス測定の検査で専門性がわかる・・


口臭ガスはどこから発生してくるのか?ガス測定の検査で専門性がわかる・・

口臭というのは、日本口臭学会の定義では「本人または第三者が不快と感じる呼気の総称である。」と定義されました。
つまり、口の臭いではなく呼気のすべての臭いなのです。
さて、ここで定義されている呼気とは何なのか?

口臭と漢字で書くと、「口の臭い」ということで、研究が始まった頃、歯科の口臭の研究者は「口の中だけの臭気にこだわり、歯周病との関連だけをテーマにしていました。」
参考図のAに該当します。

一方、内科の先生たちは、「吐く息(狭義の呼気)」にこだわり、「「口臭というニオイ」ではなく「呼気分析」、つまり、肺から排出されたガスの種類(この中にはニオイとして認識できないガスや人間の嗅覚では感じることができないガスも含まれます)を分析して診断に役立てようとしてきました。最近は診断も研究も非常に進みつつあります。(がん検知犬などが有名)
口臭の学会よりも早く呼気分析学会はありました。
この呼気ガスは参考図のBに該当します。

耳鼻科の先生たちは鼻腔内の臭いのみにこだわり、耳鼻科の病気と関連付けます。参考図のCに該当します。

(参考図)



したがって、口臭研究と言っても各科においては、全て病気との関連性のみを問題にしたのです。
当然、各科における口臭の研究といっても、人が不快と感じる感覚よりも病気の診断に重点が置かれたので、いくら口臭がひどくても病気がなければ「問題なし」と判断されてしまうのです。
本来口臭専門外来は、原因疾患の特定も大事ですが、不快という感覚を対象にしているわけですから、会話のときは、この3種類のガスが統合されて、相手の嗅覚で感じる不快をいかにコントロールするのが大切なのです。そもそも口臭で病気の確定診断もできません。健康な人にも会話中に相手を不快にする生理的口臭もあるわけですから。
生理的口臭についても起こりやすい人と、しょっちゅう起こる人もいるわけで、一日に何回も生理的口臭が起こる場合は、本人も辛くなるし、周囲の人にも迷惑ですから・・・

したがって、口臭がある(本人が自覚する口臭)と思って、口臭外来を受診しても、この3種類のガスすべてを測定することなく、「気にすることはない」「問題ない」と言われる場合は、生理的口臭には対応してもらえない「病的口臭」しか、診断してもらえないと思うといいでしょう。

口臭専門外来というプロフェッショナルな専門外来という限りは、口腔内ガス、呼気ガス、鼻腔由来ガスのすべてをチェックしないかぎり、そして嗅覚的にどうなのかを考慮しないと、完璧な診断はできないはずです。ガスの濃度も大事ですが、本人や他人がどう感じるかが非常に大切なのです。
この発生源別の3種類のガスを診断してもらえない場合は、口臭専門外来としては専門性が低いと思うといいでしょう。
そのような場合は、歯科→耳鼻科→内科を「口臭がきになる」という主訴で受診する必要があるし、それでも、病気が見つからない生理的口臭に悩む人は救われることはないでしょう。(by HONDA)


口臭の正体とは、いったい何なのか??


そもそも、口臭というニオイのもとは、ガスですが、ガスというのは専門的には「揮発性化合物」と言われているもので、空気より軽く粘液から揮発している様々なニオイとして認識できる化合物の総称です。
温度によって液体から揮発(蒸発)していきます。温度が体温より超えると違うニオイになるし、体温より低いと発生しません。口中のpHが変化しても違うガスが発生します。
化学的には非常にデリケートです。
「硫化水素(おならのようにニオイ)」に代表される「揮発性硫黄化合物」、「アンモニア(オシッコくさい)」に代表される「揮発性窒素化合物」「酸っぱい感じ」の「酸」焦げ臭い臭い「アルコール類」「アセトン類」などは「揮発性有機化合物」そのほか飲食に伴う「飲食物残渣の臭気」というように、口臭を構成するガスは多様性に満ちていて、その時のコンディションにより、いろいろな種類の化合物が混合します。
「揮発性硫黄化合物」や「揮発性窒素化合物」は主として口腔内や鼻腔内で産生されるされるガスで、細菌の活動により産生しています。この配合割合によって、混合ガスは「おならっぽいニオイ」「下水っぽいニオイ」「糞便臭」「温泉の硫黄臭」「磯臭いにおい」「ゴミっぽいニオイ」というふうに表現されるように微妙に異なるニオイとして認識されます。
全体のガス濃度が濃厚な場合や、薄くても「揮発性窒素ガス」が多いと「刺すような臭気」と表現される刺激臭が強くります。それに対して、呼吸に伴い呼気に含まれる臭気は、ニオイの種類は変わってきます。
「揮発性有機化合物」「酸やアルコール系」が主となり一部に「揮発性窒素化合物」も含まれ「甘ったるいニオイ」「柿が腐敗したような臭気」「小便臭い臭気」感じになります。
硫黄系の化合物は殆どありません。
会話の状態ではこれらの多種多様な化合物が混合して吐き出されるために複雑なニオイになります。
さらに、しばしば、味覚や触覚との混乱が起こり、「すっぱいニオイ」「甘いニオイ」「乾いたニオイ」というような他の感覚との混乱も生じます。
実際「すっぱい」とか「甘い」は味なのですが、ニオイとの混乱が生じてガスが発生していなくてもニオイとして認識することもあるために、どんなニオイがするかを表現することは極めて難しいのと、臭気ガスの鑑定は非常に難しいです。

また、一般的にも、実際にニオイを感じていて、それを「甘いニオイ」ということもあります。たとえば「バニラ」や「砂糖を焦がしたニオイ」を表現する時に「甘い匂いがする」と表現するし、だからといって「すっぱい梅干しのニオイ」は「酸っぱいニオイ」と言いません。「酸っぱいニオイ」という場合は「腐敗した酸性臭」やお酒をのみすぎてゲロを吐いたときのような、不快な臭気のことをさすことが多いです。

したがって、このような味覚との混乱も、実際の臭気がある場合と、味を味覚として感じた場合にも嗅覚として錯覚することがあります。このような味覚と間違う嗅覚の現象を、医学的にも「錯覚」と言われています。したがって、患者さんが自覚する臭気については十分訴えを聞き精査・分析しないといけないのです。

また、臭気には患者独自の発生場所別に感じる場合は特殊な表現をする人が多いです。
例えば口臭が喉からきて感じる場合は「喉臭(のどしゅう)」、鼻腔で感じた場合は「鼻臭」唾液で感じると「唾液臭」というような表現で、このような臭気も一括して患者さん側からすれば自覚する「口臭」ということで、実際に喉そのものの臭気や鼻そのものの臭気はないのですが、喉や鼻粘膜から揮発した化合物の臭気を感じています。それを場所に依存する臭気と思うのは当たり前のことです。
「喉臭(のどしゅう)」や「鼻臭(はなしゅう)」という言葉も、標準的な国語辞典にも、漢和辞典にもでてこない言語で、辞書に登録もない、国語として成立しないのですが、口臭外来をしていると患者からの訴えとしては、毎日聞くものです。
「〇〇さんの喉臭(鼻臭)って臭いよね?」というような会話は成立しないですね??
これらの自覚する臭気は、また、本当に相手を不快にする口臭にもつながるので、ニオイの正体を極めることは非常に難しく、広範囲の医学的検証が必要だし、患者の訴えをじっくりと傾聴しないとこちらも診断も間違います。
したがって、このようなことを熟知していると、患者さんの訴えてくる口臭の意味がよく分かるようになるし、原因を解明していく場合のヒントになるのです。それを検査で実証し、なぜそうなるのかを検証(診断)していけば、どうすればいいのか(治療方法)がわかってくるのです。

よく一般的な、口臭外来では、口腔内の揮発性硫黄ガス濃度を3種類くらい調べて「口臭の有無」を診断することが当たり前のようになっていますが、ほとんど当てになりません。
参考になる程度です。
それで、口臭の有無を判断しているとしたら、口臭のことが殆どわかっていないと思います。

 

部位別に、何種類も測定して、それでも参考程度ですから、最終的には自分たちの鼻で口の中にニオイや、喉からに吐き出される臭気や鼻から吐き出せるニオイをチェックしない限りわからないのです。
さらには、時間ごとにニオイがあったりなかったりするので、ニオイの判定は、患者と第三者はまるで違うし、極めて難しく、結局は患者さんの感じる訴えこそが正しい(患者ファースト)ということになります。なので、完全に無臭にしない限り、いつ起こるかもしれないのです。
ニオイというのは、目に見えないし、距離よって人によって、時間によって発生していたりしなかったり、それ故に患者も治療する人も、惑わされるのかもしれません。
口臭の領域は、未知との遭遇で、それを探求することは興味が尽きない領域です。(By HONDA)